お役立ち情報④

絶対に見落とさないで下さい!頭部外傷の注意

文責:柔道整復師 ・ 整体師 惣角 智則

作成日:2020年04月17日

最終更新日:2020年06月12日

 

 

頭を打ったときには、頭の中にいろいろな変化が起こります。

特に頭内に出血が起こると、最初は一見何ともないように見えても、生命に危険を及ぼすことがありますので注意が必要です。

 

この出血による症状の出かたは、血の溜まる速さによっていろいろで、頭を打った後すぐ出ることも、数日たって出ることも、また場合によっては数ヶ月たってからでることもありますので、現在何も症状がなくても十分注意する必要があります。このような頭蓋内出血は頭蓋骨骨折とは、必ずしも関係しませんから、頭の骨に異常がないからといって決して安心できませんので、帰宅後下記の症状のうちどれかひとつでも出現した場合は、速やかに脳外科専門医のいる救急病院を受診してください。

 

 

  • ・頭の痛みがだんだん強くなるとき
  •  
  • ・吐き気や嘔吐が何回もおこるとき
  •  
  • ・ぼんやりしてきたり、ほっておくとすぐ眠ってしまい起こしてもなかなか起きないとき(1時間お
  • き位に起こしてみて、はっきり返事が出来るか試したりしてください。)
  •  
  • ・物が二重に見えたり、物がよく見えなくなったりするとき
  •  
  • ・手足が動きにくくなったり、しびれたりするとき
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  • ・けいれん(またはひきつけ)が起こったとき
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  • ・意識をなくしたとき 

 

尚、小さいお子様は症状が出にくいことがありますので、たとえ元気にしていても2~3日は目を離さないで注意することが大切です。また大人でも頭を強く打った後、少なくとも1~2日は、飲酒・入浴等はさけ、安静にし、一人で外出しないようにしてください。

 

 

 

どのようなときに脳神経外科専門医に診てもらうか

 

 

 意識障害が続く場合はもちろんだが、意識を一時失ったり、外傷前後の記憶がはっきりしない、頭痛・吐き気・嘔吐・めまい・手足のしびれや力が入らないなどの症状があれば、脳神経外科専門医の診察を受ける必要がある。

 

 

1.一過性の意識消失・健忘

意識障害が続く場合は、直ちに脳神経外科医療機関に搬入し、診察を受けさせなければならないが、数秒や1~2分の意識消失で、一見、元に戻ったようにみえたとしても、できるだけ早く脳神経外科専門医の診察を受けさせるべきである。

 また、外傷前後の記憶がはっきりしない、同じ質問を繰り返すなどの記憶障害があったとき、たとえ意識の消失がなくても、一度は脳神経外科専門医の診察を受けることが望ましい。

 一過性の意識消失から回復しても、その後、ボーっとしたまま競技に参加し、二度目の衝撃で頭蓋内血腫や脳挫傷などをきたし、重症化した例も希ではない。同日に繰り返しボーッとするなど頭部を打ったときも、早めに脳神経外科医の診察を受けさせることが望まれる。

 

 

2.頭痛

頭部の打撲後、最もよく見られる症状は頭痛である。その痛みの多くはぶつけたところの頭皮や皮下組織の神経の刺激による。また、外傷によって頭蓋骨に骨折が起きたり、頭蓋内に出血をきたした場合、骨膜や硬膜への衝撃によって頭痛を起こす。

 

 頭蓋内に出血を起こしているのに、頭痛だけでほかに症状がないこともある。もちろん、頭蓋内出血が増えていくと、徐々に麻痺や言語障害が進行し意識レベルも下がっていく。このような兆しが少しでも見られたら一刻も早い受診が求められる。

 

 頭部外傷後、一時的な脳のひずみによって、嘔吐中枢が刺激され吐き気や嘔吐することが多い。しかし、頭蓋内出血などによって頭蓋内圧が上がっている場合にも、頭痛とともに激しく痛がったり吐き気や嘔吐や神経症状を伴うときは、できるだけ早く脳神経外科医の診察を受ける必要がある。

 

 

3.けいれん

 頭部外傷直後にけいれんを起こすことがある。脳自体に傷を伴わず、一時的な脳のひずみによって起こることもあるが、脳に傷を残すような外傷では、けいれん発作が後遺症となる場合があり、外傷性てんかんと呼ばれる。意識を失い、四肢をがたがたふるわせ、歯をくいしばる状態では、無理に口をこじ開けて箸などを押し込んだりしてはならない。

 

 頸椎損傷が疑われる場合には、頸が大きく揺れないように支えることが必要だが、通常、発作中に無理矢理身体を抑え込むことは避けるべきである。周囲の物にぶつからないように注意を払い、可能ならば、嘔吐物を誤飲しないように側臥位(横向きに寝かせる)にして、けいれんが治まるのを待ち、できるだけ早く脳神経外科専門機関へ搬送する。

 

 

4.手足の麻痺・しびれ

 “しびれる”という症状には、いろいろな状態が含まれる。一般に、感覚が鈍い、ぴりぴりという異常な感覚がある。力が入らない(麻痺)の3つすべてを、しびれていると表現する。これらのうちのどれかを判断することも大事である。

 一過性の意識消失から回復した後、“しびれ”を訴えることがよくあるが、特に、麻痺は、血腫による圧迫や運動神経の器質的損傷が原因のことが多く、脳神経外科専門医の診察が必要である。

 

 

5.めまい・言語・視力・聴力・臭覚の障害

 一過性の意識消失から回復した後、歩かせるとふらふらする、呂律がおかしいなどの症状を示す。一時的なこともあるが、脳に障害が起きている可能性もあるので注意深い観察を行い、症状が続くときには脳神経外科専門医の診察が必要である。

 

 目がかすむ、耳が聞こえにくい、耳鳴りがする、ひどいめまいがする、臭いがしない、などの症状が続くときは、脳神経外科医だけではなく眼科医や耳鼻科医の診察も必要である。

 

 

6.性格の変化、痴呆

 外傷後1~2ヶ月たってから、頭痛など不定愁訴が続き、慢性硬膜下血腫が発生することがある。特に高齢者では性格の変化、痴呆などが現れることがあり、長期にわたって注意を払う必要がある。また、時期を逸せず脳神経外科専門医の診察を受けさせる。

 

 

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